知っておきたい!残業代の計算方法

看護師は、特にサービス残業が発生しやすい職業だといわれています。看護師としてきちんと真っ当に対価を得たい方は、本来支払われるべきである残業代が正しく支払われているかを確認しましょう。ここでは、その際に役立つ残業代の計算方法をまとめていきたいと思います。ぜひ請求する場合の参考にしてみてください。

看護師の残業代の計算は、一般的な労働時間制か変形労働時間制かによって変わります。一般的な労働時間制の場合は、1日なら8時間、1週間なら40時間を超える労働は労働基準法で認められていません。この時間を超えて働いた分は残業となります。残業代の計算は、時給×1.25(割増率)×残業時間となります。残業の割増率は1.25、休日勤務は1.35、深夜勤務(午後10時から翌朝5時まで)は1.5となるので覚えておきましょう。

残業代を計算する際、月給を時給に換算するところから始めます。時給は月給(手当は含まない)÷1カ月あたりの平均所定労働時間で出します。1カ月あたりの平均所定労働時間は年間労働日数×1日の労働時間÷12で出ます。そして時給×残業した時間×割増率が残業代となります。

ただ、変形労働時間制の場合は、労働時間を1日単位でなく月単位か年単位で調整しています。一般的には1日8時間か週40時間を超えて働いたら時間外労働となるため残業代がつくものです。しかし、変形労働時間制であれば、1日10時間働いたとしても月単位で法定労働時間が超えていなかったら残業代が発生しないのです。実際、夜勤や休日出勤が多いシフト制の病院は、変形労働時間制を導入しているケースが多いため、自分の病院はどうなのか確認しておく必要があります。